みなさんは、ファッション・アパレル業界に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?オシャレで華やかなですごく高価なイメージをお持ちの方もたくさんいらっしゃると思います。そんな私も、そういうイメージです。オシャレでカッコいい服は高価だというイメージは拭いきれていません。ですが、現在は、ユニクロやGU、ZOZOTOWNなど、比較的安価な服も人気があります。
アパレル業界の動向
ファッション・アパレル業界はEC業界の中でもかなり熱い業界であると思われます。ですが、1990年代以降は、エンドユーザーの低価格思考によって衰退しているということも事実です。しかも、不況やウイルスの蔓延等によって、さらに低価格で良いものをという考えは世の中に浸透してきていると考えます。
しかも、アパレル市場を支えていた女性は、不況の影響もありますが、社会に進出するというのが当たり前になってきました。このことで、お出かけ用の服よりも、仕事で使う服や普段着などを求めるような傾向にあります。低価格で機能性も備わったものを求める考えは強くなり、さらに低価格思考は現在進行形で加速しています。
さらに、これからの少子高齢化の流れにより、市場はさらに衰退化していくことは避けられないでしょう。
売上ランキング
2021年のファッション・アパレルECモールでの上位売上5位について見ていきたいと思います。
企業名 | 売上高(億円) | 主要ブランド | |
1位 | ユニクロ | 1269 | ユニクロ |
2位 | ベイクルーズ | 545 | JOURNAL STANDARD |
3位 | アダストリア | 538 | GLOBAL WORK |
4位 | オンワードホールディングス | 415 | 23区 |
5位 | TSIホールディングス | 406 | ナノ・ユニバース |
1位 ユニクロ:
言わずと知れた世界的大企業のユニクロです。ユニクロの特徴は、とにかく安価であることです。安価だからといって悪いものであるかというとそうではなく、現代の流行りに乗っ取った「機能性」や「素材の良いもの」にこだわった仕上がりになっています。安くて良いものなら、それは売れると思います。ですが、ユニクロのレベルに他のファッション・アパレル企業が追いつくことは不可能ではないですが、かなり厳しいと思われます。ファッション・アパレル業界の国内最大手ともいえます。
ユニクロはブランドコンセプトとして「あらゆる人の生活を、より豊かにするための服」というものを打ち出しています。そのターゲットは、老若男女、人種国籍問いません!
ビジネスモデルとして、企画・計画・生産・物流・販売を一貫して行って自社商品を開発しているということもすごいところです。
オンライン注文・店舗受け取りも早期から開始しており、ECでの売上比率は2020年8月期で約15%に達しています(日本では13%)。ECと店舗を融合させたビジネス展開を早期から繰り広げています。
2位 ベイクルーズ:
主要ブランドはジャーナルスタンダードになります。他にもジョイントワークス、イエナなど50くらいのファッション・アパレルブランドと飲食や家具の事業も手がけています。
3位 アダストリア:
「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」などのブランドを展開しています。1300万人以上の会員を有する自社ECサイト「.st(ドットエスティ)」を運営。店舗スタッフがスタイリング写真をコンテンツとして配信。店舗にて試着ができなくても、商品のイメージや使用感を消費者に届けています。
4位 オンワードホールディングス:
「23区」、「自由区」、「組曲」などのブランドを展開しています。そして、近年ですが、EC限定で「アンクレイブ」というブランドも展開しています。
5位 TSIフォールディング:
レディース、メンズ、ゴルフ、ストリートなどの幅広いブランドを展開しているファッション・アパレルメーカー。30個の自社ECサイトとTSIブランドを集めたECモール「Mix.Tokyo」を運営。主なブランドは「ナノ・ユニバース」、「ナチュラルビューティーベーシック」などになります。
ここで、挙げられているものですが、私は、正直、1、4、5位しか知りませんでした。2、3位は、名前も聞いたことないぞと思いました。基本ユニクロ以外は女性ブランドをメインにしたところが多いとやはり感じました。
アパレルECサイトの種類と特徴
ファッション・アパレル業界は今まではメーカー(ブランド)の直販がメインでしたが、インターネットやテクノロジーが進化してきた昨今、さまざまな形で販売形態が変わってきています。ですので、事業者側はさらにブランドの確立や価値を意識しなければならなくなりました。
そのことを踏まえて種類と特徴をご紹介していきます。
モール系(「ZOZOTOWN」、「楽天市場」等)
このタイプはモールの中にさまざまなブランドのアイテムが置かれています。一つのブランドにとらわれず、ファッション・アパレル専門のサイトとして地位を確立しています。
基本的にはモールなので、モールの会員がみてくれるので集客にはそれほど困らないと感じられます。ですが、モールであるので出店料や販売手数料等は支払わなければいけません。
ファッション・アパレルECの場合、最初はブランドの認知拡大という意味でも、モールに出すのは、マーケティング戦略としてありだと私は考えます。
メーカー・ブランド直販系(「BEAMS」、「SHIPS」等)
リアルで店舗を運営していて、さらにかつネットでもEC展開をしている店舗のことをいいます。自社ブランドとして自社製品のみを取り扱っています。ですので、ブランドの世界観を構築しやすいのが特徴です。お客様のファン化やロイアリティの向上に対してもさまざまな施策を打ち出すことができます。
現在では、オンラインと店舗を連動させるオムニチャンネル化やOMO戦略などを施している店舗が増えてきています。実店舗とECサイト、SNS、その他オンラインのマーケティング戦略を駆使してお客様の囲い込みを推進しています。
個人経営系
大体、個人の場合は、実店舗はなくてECサイトのみというところが多いと感じられます。特徴としては、大手のサイトに内容な独特で、マニアックな商品をおいていることが多いです。
フリマアプリ(「メルカリ」、「minnne」、「FRIL」等)
インターネットの発達とテクノロジーの進化により、個人と個人の間で売買できるようになりました(CtoC)。比較的簡単に出品することが誰にでもできるようになりました。値段も出品者側が決めることができます。次世代の新しいマーケティング分野を開拓したという意味では「メルカリ」は、偉大だなと私は感じます。
ネットオークション
個人が競によって販売価格が決定します。レアな商品等は高く売れますので、出品者側は大きなメリットになります。買う方もレアな商品を手に入れることができるという意味では、良い販売形式ではあると感じます。
サブスクリプション系
最近では、アクセサリーや洋服をレンタルできるサービスがwebサイトやアプリで展開されています。月額のサブスクで使用したいアイテムをレンタルすることができます。借りているレンタルのものを返却するとまた別のものが送られてきます。
滅多に着ることのないものをレンタルしたり、つににオシャレでいたいという欲求を満たすためにトレンドを追いかけて最新アイテムを着続けたりすることも可能です。気に入れば購入することもできます。
このような服のサブスクリプションを考えたという発想は素晴らしいなと感じます。
まとめ
業界全体としては、年々市場規模は縮小してきているのかもしれませんが、それでも昨今のインターネットの発展やテクノロジーの進化によって、さまざまなサービスが生まれてきているのは事実です(アパレルに限らず)。ですので、業界としては、まだまだ熱い業界であるのではないかと私は感じています。多分これからも、参入してくる企業は増えていくと思います。
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