BtoBECモールの特徴と市場動向

あなたはECモールといえばどんなモールを思い出しますか?「楽天」、「Amazon」、「Yahoo」等ですか?今あげた3つのモールは日本国内では三大モールと言われる大きなモールになります。ですが、これはすべてBtoCのモールなんです。どういうことかと言いますと、企業が個人、エンドユーザーに向けて商品を販売している店がたくさん入っているモールになります。
ですが、これとはまた違ったターゲットを狙っているモールも実は存在します。企業が企業にものを売っている店がたくさん入っているモールもあるんです。要するにBtoBのビジネス展開をしている企業が出店するモールです。
今回はこのBtoBのECモールについてお話ししたいと思います。

BtoBECモールとは?

BtoBECモールとは、一言で言いますと「企業間取引を行う店舗が入っているモール」ということになります。そしてBtoBのECモールといいましてもいろんな種類があります。以下でご説明いたします。

卸型のECモール

自社商品を取引先に卸す(販売する)ことを目的にしているモールです。大体ロット単位での注文になります。
スーパーデリバリーやNETSEA(ネッシー)などが有名です。

BtoB通販サイト

自社商品を取引先の従業員に販売するモールになります。OA機器や文房具等のオフィス用品のモールがこれに当たります。
最大手は有名なASKUL(アスクル)になるでしょう。

資材購入等に特化したBtoBECサイト

製造業や建築業では、材料や資材を調達するためにオンラインでBtoBECモールを使うことが最近では多くなったように見られます。以前は電話やFAXで注文することがほとんどでしたが、最近ではそういう流れは、徐々になくなりつつあります。

ざっくりあげてみましたが、ここでは本当に大雑把に取り上げただけになります。もっと詳細に分けることも可能であると思います。

BtoBECモールとBtoCECモールの違い

決定的な違いはたった一つで、企業に販売するのか個人(エンドユーザー)に販売するのかというところだけです。
ですが、その垣根はなくなってきているのではないかと私は感じています。ASKULなどの事務用品などの購入は、正直、個人でも購入できるからです。
ただ、やはり、BtoBで卸を専門に行っているモールや、どう考えても個人では購入しないであろう製造業や建築業の、資材や材料はBtoBだと感じます。
ECモールというものは基本的には、何かものを販売するサイトの集まりであり、その販売対象が個人なのか企業なのかという違いであると感じています。
最近では個人同士でモノを売買するビジネスモデルも当たり前になりつつあります。代表例は「メルカリ」で、「メルカリ」は新たなCtoCという市場を開拓したということになります。ビジネスの形態が変わっても販売するという行為に変わりはありません。今後もECモールやECサイトは、いろんな分野で増えていき、市場は拡大すると私は感じています。

BtoBECモールの特徴

BtoBのECの形態は二つあります。一つは「御社の顧客との取引のみをEC化する」という形態と「広く対外的にインターネットを利用して販売する方法」になります。
前者の場合ですと完全にクローズドマーケットになります。これは、本当に御社のお客様だけのためなので、販促の自動化とか新規開拓には繋がりにくいです。
後者は幅広く新規顧客を集める形になるので、売上を上げるためには後者の方がもちろん良いと考えられます。
モールという点で申し上げますと、後者がほとんどです。卸であったり、通販であったりの場合、やはり後者の方が多いのはいうまでもありません。
クローズドでやっているECモールというものは、私はあまりみたことないです。

BtoBECモールの市場動向

国内で有名なBtoBECモールですが、最近では増えてきていると感じます。私が知っているだけでも、以下があります。

スーパーデリバリー

URL:https://www.superdelivery.com/

NETSEA(ネッシー)

URL:https://www.netsea.jp/

モノタロウ

URL:https://www.monotaro.com/

ASKUL(アスクル)

URL:https://www.askul.co.jp/

カウネット

URL:https://www.kaunet.com/

になります。

最近ではAmazonもBtoB向けのモール事業を始めています。ですので、世界的にみても、BtoB向けECモールの市場は拡大しているということは明白です。
経済産業省が公表したデータによると、BtoB-ECの市場規模は334兆円、EC化率は33.5%に達しているということも事実です。
以下参照
https://netshop.impress.co.jp/node/9915

今後、さらにインターネットサイトを介したECは重要度を増すと予想され、BtoBECが「当たり前」になる時代は近づいてきていると感じます。